「もしブラック企業だったらどうしよう…」
この不安…就活や転職活動をしてたら、どうしても頭をよぎってしまいますよね。
ましてや、過去にブラック企業に勤めていた経験がある人からしたら、二度とブラック企業には入りたくないと思うのは当然です。
私も初めて転職活動をした時にはなかなか転職先が決まらなくて、
「アレ?もしかして今面接受けた会社、ブラックかもしれない」
なんて感じる企業の面接を受けて、不安になったことがありました。
ブラック企業に入社してしまってから、
「あ…この会社ブラックだ。」
なんて後から気づいてしまっても遅いですよね。
スグに辞めることができなかったり、転職回数が増えてしまうのが嫌だったり、無断欠勤できなかったりと、ブラック企業だと分かっていながら簡単には辞めれなかったりする人も多いです。
ブラック企業に入社してしまって、ツラい思いをしながら働く…誰だって嫌ですよね?
じゃあブラック企業に転職しないためにはどうすればいいかと言うと、
ブラック企業の見分け方を知っておく。
これしか無いわけです。
ブラック企業の見分け方さえ知っていれば、転職活動の段階でブラック企業を見分けることができます。
ブラック企業の見分け方を知らず安易に転職先を決めてしまうと、時間だけでなくメンタル的にもかなり消耗してしまうことも十分考えられます。
実際に私の元同僚はブラック企業に転職してしまい、2年我慢して働いた結果どんな会社も信用できなくなってしまって、再就職するまでに3年かかってしまった人も。
元同僚を引き合いに出して申し訳ないのですが、そんなことになると将来にも影響しますよね。
しかし!
この記事では採用担当をしている私が、転職サイトの担当者や転職エージェントをしている知人の話を交えて、ブラック企業の見分け方について紹介します。
記事をじっくりと読んでいただければ、ブラック企業を見分ける知識が得られると思うので、
「ブラック企業に入社してしまった…」
なんてことは、無くなるはずです。
それでは紹介していきます。
まず最初に、この記事にたどり着いた方の多くが知りたいと思っている
転職する時のブラック企業の見分け方
について紹介します。
採用担当をしている私と、元同僚の転職サイト担当者、それに転職エージェントをしている知人の意見を元にブラック企業の見分け方について考えてみました。
求職者の人が入社する前にブラック企業を見分ける方法はあるのか?
ということです。
ポイントは入社する前にという部分で、入社したあとでブラック企業だったと気づいても遅いですよね。笑
それではブラック企業の見分け方について紹介します。
具体的なブラック企業の見分け方を紹介する前に、
就職や転職で仕事を探している人が、入社前にブラック企業を見分ける方法があるのか?
ということについてですが、
入社する前にブラック企業を見分ける方法はあります。
「確実に見分けられるのか?」というと、その精度は方法によって異なります。
具体的に4つのブラック企業の見分け方はどんな方法かというと…
ブラック企業の見分け方としてよく言われているのが、就職四季報に掲載されている
就職四季報で見るべき所
のデータを参考にして、ブラック企業を見分けるという方法です。
ブラック企業であれば、3年後の離職率が高いはずだ。
ブラック企業なら勤続年数も短いはずだ。
という推測からブラック企業を見分ける方法としてよく言われています。
たしかに就職四季報は、企業の宣伝目的ではなく中立な立場で企業の情報を就活生に対して提供しているので、企業情報の信憑性はあります。
しかし、3年後離職率や勤続年数に関してはあくまでも平均的な数値です。
もともと離職率が高い業界や、会社の規模感によっても平均値は変わる。それに辞めた理由も分からないので平均値だけでブラック企業と判断するのは少し早いかも。
たとえば10人の人が3年以内に辞めたとしても、全体の従業員数が少ないと離職率の%は高くなり、反対に全体の従業員数が多いと離職率の%は高くなります。
それに勤続年数に関しても、企業が設立された年数によって異なってきますよね。
ポイント
ブラック企業の見分け方として、就職四季報に掲載されている情報だけを頼りにブラック企業かどうかを見分けるのは、あくまでも平均値なので見えない部分が多いです。
退職した人の理由なども分からないですし。
なので就職四季報を見てブラック企業を見分けるのは、参考程度に。
スマホやパソコンで気軽にできるのが、企業の評判サイトや口コミサイトを見てブラック企業かを見分ける方法です。
大企業だけでなく、中小企業の情報までが掲載されていて、実際にその企業で働いている人や働いていた人の口コミを見ることができます。
口コミサイトでは、求人や転職サイトに掲載されている企業側からの情報ではなく、実際に中で働いていた人からの情報を知ることができます。
そのため求人情報では掲載されていないような実際の勤務時間や有給、それに給料や昇給などリアルな情報を知ることができます。
ブラック企業の見分け方として、企業の評判サイトや口コミサイトを見ることで、元社員だった人の社内の実情を知ることができるため、ブラック企業かどうかを見分ける一つの判断材料にはすることができます。
ただ、評判や口コミが少なかったり、辞めた人の主観が強すぎる口コミもあったりするので、掲載されている口コミだけでブラック企業がどうかを判断するのは早いです。
たとえば給料や人間関係に不満があって辞めた人の口コミは、極端な言葉が使われていたりする場合もあります。
ちなみに採用担当をしている私が働いている今の会社の口コミを見ると、給料や勤務時間に関してはだいたい合っていましたが、社風などの捉え方は人によって違うものだなと感じました。
ポイント
会社の評判や口コミサイトは、ブラック企業かどうかを判断する材料の1つにすることもできます。
しかし、企業の評判や口コミが少なかったり、辞めた人の主観が強い口コミがあったりするのも事実です。
面接や企業の説明会で担当者の態度や働いている人の雰囲気で、ブラック企業かどうかを見分ける方法です。
これもブラック企業の見分け方としてよく言われていることです。
たとえば、
といったことが言われています。
実際に面接にまで行く必要があるものの、その会社でどんな人が働いているのか見ることができるので信憑性はアリ。面接担当者だけでなく他の従業員の人にもチェックするといいでしょう。
たしかに面接の担当者が挨拶もなくいきなりタメ口だったり、会社で受付をしてくれた人の態度が悪いと、人に対して当たりの強い会社だと考えることができます。
実際に入社しても、上司からパワハラまがいのことを言われたり…というのも考えられないこともないです。
ポイント
ブラック企業の見分け方として、面接の担当者が横柄だったりタメ口だったり、担当者の人柄でその会社の社風を知ることができます。
ただ、実際に面接に行ったりしないと担当者や会社の人のことは分からないため、手間がかかるのも事実です。
転職エージェントに相談して、応募段階からブラック企業かを見分ける方法です。
転職する時には、転職サイトやハローワークで仕事を探す人も多いですよね。
転職サイトの場合、あくまでも求人をしたい企業の情報を載せて、後は自己責任で…というスタンスです。
つまり、極端な言い方をすると「応募した後は自己責任」というビジネスモデルです。
そのためあまり聞いたことのない転職サイトに掲載されている情報だけを頼りにしてしまうと、ブラック企業だった…なんてケースもあります。
しかし、転職エージェントの場合は企業の求人情報を掲載するビジネスモデルとは違います。
企業が求める人を紹介し、その人が一定期間働き続けた後で報酬が発生するビジネスモデルです。
そのため転職者の人が働き続けることができる会社でないと、転職エージェントのビジネスは成り立たないのです。
ブラック企業を求職者に紹介してもビジネスになりません。それどころか転職エージェントとしての評判も落とすことになってしまいます。だからブラック企業の見分け方としてエージェントは信憑性が高いです。
なので、転職エージェント経由で紹介された会社であればブラック企業の可能性はかなり低いです。
ポイント
転職エージェント経由で紹介された企業の場合、ブラック企業の可能性はかなり低い。
そのためブラック企業の見分け方として、転職エージェントを利用するのは信頼性が高い。
ブラック企業の見分け方として4つの方法を紹介しました。
ブラック企業を見分ける方法
この4つのブラック企業の見分け方の中で、どの方法がブラック企業を見分ける信頼度が高いかというと…
転職エージェントに相談するのが、ブラック企業の見分け方として一番信頼度が高い。
というのが最終的な答えですね。
なぜブラック企業の見分け方として転職エージェントが一番なのかというと、
先ほど紹介したように、転職サイトとは違って転職エージェントの場合、企業の求人を掲載して終わり。というビジネスモデルとは違うためです。
転職エージェントは紹介した人が一定期間就業しないとビジネスにはなりません。
だからブラック企業を紹介しても、転職エージェントとしてビジネスにならないばかりかエージェントとしての評判を落とすことにも。
就職四季報や会社の口コミサイトを見るというのも、ブラック企業を見分ける判断材料の1つにはなりますが、こちらも最終的には自己判断で決めるしかないです。
ブラック企業を見分けて転職をしたいのであれば、まずは転職エージェントに相談するのが信頼性が高いです。
ブラック企業を見分ける時に必要なのが、どんな企業がブラック企業なのかを知っておくことです。
たとえばネットやSNSでは、
こんな企業がブラック企業だと言われています。
しかし、ブラック企業という言葉を聞くとなんとなくイメージすることができますが、
実は明確なブラック企業の定義というのは無いのです。
事実、厚生労働省でもブラック企業の定義はされていません。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していません
引用:「ブラック企業」ってどんな会社なの?
定義はされていませんが、ブラック企業の特徴として次のようなことが厚生労働省のサイトには明記されています。
引用:「ブラック企業」ってどんな会社なの?
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す。
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い。
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
ちょっと分かりにくいですよね。笑
つまりブラック企業とは?ということをまとめると、
雇い主という立場を利用して、過酷な状況で働かせる企業。
これがブラック企業です。
ブラック企業で具体的にどんなことがあるかというと…
ブラック企業でよくある事
こうしたことがブラック企業では当たり前のように行われているのです。
ブラック企業だったとしても、すぐ辞めればいいんじゃないの?
なんて思う人もいるかもしれません。
しかし・・・
ブラック企業に入ってしまったばっかりに、ギリギリの生活を強いられている。
面接に行こうにも激務で全く転職活動する時間が取れない。
こんなことが重なってしまうことで、ブラック企業でもすぐ辞めれない人も多いのです。
だからこそ、入社する前にブラック企業を見分けることが重要なのです。
30代で今まさに転職しようとしている人に知っておいて欲しいことがあります。
30代で転職するならブラック企業の見分け方は、必ず知っておくべきです。
というのも、30代の転職でブラック企業に転職してしまった…
ということになってしまったら、なかなか抜け出せなかったり、その後の転職にまで響いてしまう場合があるからです。
大げさに言ってるのではなく、冒頭でも少し振れましたが実際に私の周りでブラック企業に転職してしまった同僚がいて、その同僚が大変な目にあったからです。
私の元同僚で、当時営業の仕事をしていた32歳の同僚がいたのですが、上司や会社からの評価も良く、営業内でもそれなりのポジションにいました。
ある時、元同僚が仕事関係の繋がりで知り合った、3歳ほど年上の人から、
立ち上げたばかりの会社だけど順調で、営業が出来る人を探していてうちの会社に転職しないか?
と誘われたのです。
はじめは同僚も乗り気ではなかったのですが、
(もしかしたらベンチャーの立ち上げメンバーになれるかも)
(会社が大きくなったら今の会社を続けるよりリターンは大きいかも…)
そんな風に考えはじめ、実際に私も相談されたことがありました。
個人的には、30代で立ち上げたばかりの会社に転職するのはリスクもあるということを伝えたのですが、同僚は誘いに乗って転職しました。
転職した初めの頃は、頑張って仕事をしていたのですが、次第に私にも連絡が来なくなり
(頑張っているんだろうな。)
なんて私も思っていたのです。
それから2年ほど経った頃に、「元同僚が転職した会社が大変そうだ…」なんて噂を聞いたのです。
気になった私は元同僚に連絡をとって話を聞いてみると…
転職した元同僚の実情
といったブラック企業そのものでした。
心配になった私と同僚数人はすぐに会社を辞めて転職することを勧めました。
しかし、変な責任感と生活のため、すぐに転職することができませんでした。
結局その元同僚は約半年後にブラック企業を辞めることができました。
辞めることはできたものの、元同僚は信用していた人に誘われたのに、こんな結果になってしまったことにかなりショックを受けていました。
人間不信に陥ってしまい、なかなか転職活動を始めることができず、アルバイトで生活費を稼ぐ状態が続きました。
結局その後、元同僚が転職して再就職することができるまでに、ブラック企業を辞めてから3年かかってしまったのです。
転職してブラック企業に入ってしまったことがきっかけで、30代の貴重な5年間を棒に振ってしまったのです。
今ではその元同僚も再就職した先の会社で頑張って仕事をしているんですが、
30代の転職でブラック企業に入ってしまうと、こんなケースになることもあるのです。
だからこそ、30代で転職を考えている人こそ、ブラック企業を見分ける力は必ず必要なのです。
ブラック企業に転職してしまった元同僚の話を紹介しましたが、30代で転職する時に転職先の見極め方を間違えてしまい、ブラック企業に転職してしまったら、後々にまで影響してしまうこともあるのです。
30代で転職する時には、転職先候補の会社がブラック企業か見分けることは、間違いなく欠かせないです。
なので、転職する時にはこの記事のブラック企業の見分け方で紹介したように、
・企業の評判や口コミが掲載されているサイトを見る。
・面接での担当者の対応などからブラック企業を見分ける
こうした見分け方でブラック企業かどうかを判断する必要があります。
でも・・・本当に見分ける自信があるか?
と言われれば難しい部分もありますよね。笑
ブラック企業へ転職は絶対嫌だ!
という人こそ、まずは転職エージェントに相談すべきです。
先ほども紹介しましたが、転職エージェントはそのビジネスモデルから、転職者の人が安定して働ける企業を紹介しないことにはビジネスとして成立しません。
だからこそ、ブラック企業の見分け方として、転職の時には特に転職エージェントにまず相談するのをオススメします。
今回はブラック企業の見分け方について紹介しましたが、ブラック企業を見分ける自信はついたでしょうか?
結局のところブラック企業を入社前に見分けるとなると、あなた自身でブラック企業がどうかを推測しないといけない部分もあるのです。
「会社の評判や口コミも悪くない」
「面接での担当者の対応もよかった」
・・・おそらくブラック企業じゃないだろう。
ブラック企業の見分け方としては、このような流れになりますよね。
あなた自身で入社前にブラック企業かどうかを見分けるためには、ブラック企業じゃない材料を一つずつ見つけていくしかないのです。
しかし、あなた自身の判断に加えて転職エージェントに相談をすることで、ブラック企業を見分けられる可能性はさらに高くなります。
企業の選定を誤ってブラック企業に入社すると、時間もメンタルもロスしてしまいます。
でも、ブラック企業の見分け方を知ることで、貴重な時間もメンタルも疲弊しなくて済みます。
それになにより、
「転職先がブラック企業かも…」
なんてビクビクする不安もなくなるので。